メンテナンスその27(リアパッド交換:ベスラ) [メンテナンス]
今回はリアのブレーキパッド交換をしました。
これは、ブレーキディスクを交換するための前作業の位置づけで行いました。
↓ リアのブレーキディスクの摩耗状態
写真のようにディスクプレート(板)が削れて、凹んでいます。
これは使用限界の証。
ブレーキディスクのプレート(板厚保)の摩耗限界は、4.5mm。
現在、4.0mmを切りました。
自分ではタイヤを外すことができないため、あらかじめ、バーゲンセールで購入しておいた
ブレーキパッドを交換しておいて、そのうち、ブレーキディスクをオートバイ用品店にて
交換する計画です。
→ブレーキディスクを交換後にパッド交換でもよいのですが、なんとなく。
ということで、
「今回は、リアブレーキパッド交換」
です。
↓ 今回の作業箇所(リアブレーキキャリーパー)
リアブレーキパッド&清掃は、H25年10月以来なので、7年ぶりとなります。
まずは、ボルトやカバー外しです。
★ポイント
①リアキャリパーには、黒い色のダストカバーがついています。
プラスチック製で手で簡単に外せます。
→フロントは金属製のダストカバーでこちらはネジでの固定。
②ボルトは12mmレンチでラチェットで外します。
③トルクリンク(キャリパー本体につながっている銀色の棒)は14mmレンチで外します。
↓ カバーを外す
ダストでかなり汚れています。
7年分の蓄積。
★ポイント:リアのブレーキパッド外し
①パッドがいきなり落下し、リアホイールを傷つけないように、ホイールをタオルで防護。
②スライドピンは2本あります(フロントは1本)。まずは、これを抜きます。
→βピンがついていますので、ラジオペンチで真下に引き抜きます。
③左右のパッドは手で簡単に抜けます。(汚れがひどいので、軍手などを着用)
④パッドには、ブレーキパッドシム(金属の薄い板)の落下防止の金具がついています。
これを手で外します。ささっているだけなので、簡単です。
→この金具を強引に引き抜かずに。パッドとセットなので、パッドと一緒にキャリパー
から外すのがよいかと思います。
↓キャリパー洗浄中
ブレーキダストはお湯につけると汚れが浮き出るので、お湯に付け、ひたすら食器用洗剤を使い、
歯ブラシでゴシゴシします。
★ポイント
キャリパーのピストン稼働部を念入りに。お湯につけ、食器用洗剤をつけてゴシゴシすれば、
以外と簡単に汚れは落ちます。水では落ちません。お湯です。
↓ 洗浄後のキャリパー
ケミカル用品を使用していないので、完全には落ちませんが、ピストン周りの洗浄が目的のため、
これでOKとします。
↓ パッド付属品
また、パッドに付属している部品も洗います。
棒状・・・スライドピン(これはステンレスに交換すると摩耗が少なくなり、よいです)
β状の金具・・・ βピン。フロントと異なり、特殊な形をしています。
線状の金具・・・パッドスプリング。パッドとシムを固定する金具。
注意:インナー側とアウター側ということで、ホイール側とマフラー側の向きあり。
私は意識していないので、反対につけてしまった?
薄板・・・ パッドシム。これがないと、走行中にキーキーうるさいです。薄板ですが、大事な部品。
ボルト類・・・ ボルトはタップ(溝)があるかと思います。
→この溝にゴミ(緩み止め液の残骸)があるので、このゴミもきちんと抜き取るのが大事
です。根気がいります。
↓ ブレーキパッドの新旧
取り出したブレーキパッドと、これから取り付けるブレーキパッドです。
残量的には、5割程度、残っているみたいです。
新品が10mmのパッド厚、使用限界は2mmのパッド厚とのことです。
5割程度の残量なので、まだまだ使用はできますが、7年経過しているので交換します。
→メーカ名は不明。前回はレッドバロンにて交換したので、RB汎用品かな。
↓ ベスラ製 Rブレーキパッド
私としては初のメーカですが、「ベスラ」を選択しました。
ベスラはカタカナですが、歴とした日本の老舗メーカです。
耐久が長いとのことですので、ブレーキダストは少ないと勝手に考えました。
ダストがひどいと、すぐにリアホイールが汚れてしまいます。なのでダストが少ない方がいいです。
→本当はENDLESSというメーカにしたかったのですが、ハヤブサ用のリアパッドは販売なし。
このメーカは車に取り付けていますが、本当にダストが少なく、タッチも純正同様なので、
お気に入りのメーカです。
⇒その後: ダストは少し多めでした。100kmも走行したら、ホイールはかなり真っ黒です。
ゴールデンパッドの方がダストは少ない気がします。
↓ (参考)ENDLESSのブレーキパッド(車フロント)
↓ シリコングリス塗布
ピストンにシリコングリスを塗布して、準備完了。
あとは、指でピストンを押し戻します。(もみだしします)
★ポイント
①3本の指で押し込むとゆっくりと沈みます。
②あまり、押し込むとブレーキフルードが漏れてきます。フルード液は塗装を溶かすので要注意!
→少しこぼしてました。塗装、大丈夫かな?
↓ ピストンを戻した状態
ハヤブサは、2ポット対抗ピストン。1対が対向で計2つ設けられています。
対向ピストンは少ない入力で、大きな制動力を稼ぐためにとられます。
ライダーを含めると300kgを超える重量車なので、大きな制動力が必要です。
あとは戻し作業です。
↓ パッドをキャリパーに取り付け
パッドにもブレーキグリスを塗布し、パッドをセット。
ブレーキキャリパーを取り付ける前に、パッドをセットすると作業がしやすいです。
★ポイント: パッドのはめ込み
①キャリパーを取り付けてから、パッドをはめ込むのもいいのですが、スペースが限定され、
はめ込みずらいです。よって、キャリパーを取り付ける前に、写真のようにパッドをセット
するのが、よいです。
②キャリパーを仮留めし、トルクリンクも仮留めし、位置合わせをし、本留めがよいです。
↓ 取り付け1
↓ 取り付け2
キャリパーのボルトの締め付けトルクは、4.0kgm・fです。
トルクリンク(棒状)の締め付けトルクは、3.5kgm・fです。
カバーも忘れずに取り付け、終了。
★ポイント: 復旧
①ブレーキを踏み続ける。はじめはピストンが引っ込みすぎているので、ピストンが出てくるまで
ブレーキをキコキコ踏んでは戻し、再度踏む。
→これをしないと、ブレーキは全く聞きません。要注意!
②ブレーキパッド面には、油やグリスの塗布は厳禁。
ブレーキ摩擦が発生しないので、全く聞きません!
③交換後、数10kmはおとなしく、走行。ブレーキを長めに踏んで、あたりをつける。
ブレーキをかけて、キーキー音がなるということは、何かの悲鳴です。
きちんと悲鳴を消さないと、ブレーキは傷む一方です。
音の原因① (グリスアップ)ブレーキグリスが無くなっている可能性が一番大きいです。
音の原因② (パッドの摩耗)使用限界はおおむね2mm。これを超えるとブレーキの効きが
悪くなるかつ、ディスクを傷めるそう。命にも関わるので要注意です。
音の原因③ (ディスクプレートの摩耗)ディスクの使用限界は、プレートに必ず記載されて
います。溝が大きくなってきたら、一度はチェックを。
以上が思いつく、キーキー音の原因でした。
<トラブル>
※音の原因④ 整備不良・・・パッドシム(薄い板)を正規の向きに取り付けないと止まる直前に
ギギギという音がします。また、接触面も全ての面ではなく、半分
程度しか、接触していないことが判明しました。(下の写真参照)
取付するときは外す時にきちんと記録し、全く同様に取付るよう、心がけないとダメですね。
これは、ブレーキディスクを交換するための前作業の位置づけで行いました。
↓ リアのブレーキディスクの摩耗状態
写真のようにディスクプレート(板)が削れて、凹んでいます。
これは使用限界の証。
ブレーキディスクのプレート(板厚保)の摩耗限界は、4.5mm。
現在、4.0mmを切りました。
自分ではタイヤを外すことができないため、あらかじめ、バーゲンセールで購入しておいた
ブレーキパッドを交換しておいて、そのうち、ブレーキディスクをオートバイ用品店にて
交換する計画です。
→ブレーキディスクを交換後にパッド交換でもよいのですが、なんとなく。
ということで、
「今回は、リアブレーキパッド交換」
です。
↓ 今回の作業箇所(リアブレーキキャリーパー)
リアブレーキパッド&清掃は、H25年10月以来なので、7年ぶりとなります。
まずは、ボルトやカバー外しです。
★ポイント
①リアキャリパーには、黒い色のダストカバーがついています。
プラスチック製で手で簡単に外せます。
→フロントは金属製のダストカバーでこちらはネジでの固定。
②ボルトは12mmレンチでラチェットで外します。
③トルクリンク(キャリパー本体につながっている銀色の棒)は14mmレンチで外します。
↓ カバーを外す
ダストでかなり汚れています。
7年分の蓄積。
★ポイント:リアのブレーキパッド外し
①パッドがいきなり落下し、リアホイールを傷つけないように、ホイールをタオルで防護。
②スライドピンは2本あります(フロントは1本)。まずは、これを抜きます。
→βピンがついていますので、ラジオペンチで真下に引き抜きます。
③左右のパッドは手で簡単に抜けます。(汚れがひどいので、軍手などを着用)
④パッドには、ブレーキパッドシム(金属の薄い板)の落下防止の金具がついています。
これを手で外します。ささっているだけなので、簡単です。
→この金具を強引に引き抜かずに。パッドとセットなので、パッドと一緒にキャリパー
から外すのがよいかと思います。
↓キャリパー洗浄中
ブレーキダストはお湯につけると汚れが浮き出るので、お湯に付け、ひたすら食器用洗剤を使い、
歯ブラシでゴシゴシします。
★ポイント
キャリパーのピストン稼働部を念入りに。お湯につけ、食器用洗剤をつけてゴシゴシすれば、
以外と簡単に汚れは落ちます。水では落ちません。お湯です。
↓ 洗浄後のキャリパー
ケミカル用品を使用していないので、完全には落ちませんが、ピストン周りの洗浄が目的のため、
これでOKとします。
↓ パッド付属品
また、パッドに付属している部品も洗います。
棒状・・・スライドピン(これはステンレスに交換すると摩耗が少なくなり、よいです)
β状の金具・・・ βピン。フロントと異なり、特殊な形をしています。
線状の金具・・・パッドスプリング。パッドとシムを固定する金具。
注意:インナー側とアウター側ということで、ホイール側とマフラー側の向きあり。
私は意識していないので、反対につけてしまった?
薄板・・・ パッドシム。これがないと、走行中にキーキーうるさいです。薄板ですが、大事な部品。
ボルト類・・・ ボルトはタップ(溝)があるかと思います。
→この溝にゴミ(緩み止め液の残骸)があるので、このゴミもきちんと抜き取るのが大事
です。根気がいります。
↓ ブレーキパッドの新旧
取り出したブレーキパッドと、これから取り付けるブレーキパッドです。
残量的には、5割程度、残っているみたいです。
新品が10mmのパッド厚、使用限界は2mmのパッド厚とのことです。
5割程度の残量なので、まだまだ使用はできますが、7年経過しているので交換します。
→メーカ名は不明。前回はレッドバロンにて交換したので、RB汎用品かな。
↓ ベスラ製 Rブレーキパッド
私としては初のメーカですが、「ベスラ」を選択しました。
ベスラはカタカナですが、歴とした日本の老舗メーカです。
耐久が長いとのことですので、ブレーキダストは少ないと勝手に考えました。
ダストがひどいと、すぐにリアホイールが汚れてしまいます。なのでダストが少ない方がいいです。
→本当はENDLESSというメーカにしたかったのですが、ハヤブサ用のリアパッドは販売なし。
このメーカは車に取り付けていますが、本当にダストが少なく、タッチも純正同様なので、
お気に入りのメーカです。
⇒その後: ダストは少し多めでした。100kmも走行したら、ホイールはかなり真っ黒です。
ゴールデンパッドの方がダストは少ない気がします。
↓ (参考)ENDLESSのブレーキパッド(車フロント)
↓ シリコングリス塗布
ピストンにシリコングリスを塗布して、準備完了。
あとは、指でピストンを押し戻します。(もみだしします)
★ポイント
①3本の指で押し込むとゆっくりと沈みます。
②あまり、押し込むとブレーキフルードが漏れてきます。フルード液は塗装を溶かすので要注意!
→少しこぼしてました。塗装、大丈夫かな?
↓ ピストンを戻した状態
ハヤブサは、2ポット対抗ピストン。1対が対向で計2つ設けられています。
対向ピストンは少ない入力で、大きな制動力を稼ぐためにとられます。
ライダーを含めると300kgを超える重量車なので、大きな制動力が必要です。
あとは戻し作業です。
↓ パッドをキャリパーに取り付け
パッドにもブレーキグリスを塗布し、パッドをセット。
ブレーキキャリパーを取り付ける前に、パッドをセットすると作業がしやすいです。
★ポイント: パッドのはめ込み
①キャリパーを取り付けてから、パッドをはめ込むのもいいのですが、スペースが限定され、
はめ込みずらいです。よって、キャリパーを取り付ける前に、写真のようにパッドをセット
するのが、よいです。
②キャリパーを仮留めし、トルクリンクも仮留めし、位置合わせをし、本留めがよいです。
↓ 取り付け1
↓ 取り付け2
キャリパーのボルトの締め付けトルクは、4.0kgm・fです。
トルクリンク(棒状)の締め付けトルクは、3.5kgm・fです。
カバーも忘れずに取り付け、終了。
★ポイント: 復旧
①ブレーキを踏み続ける。はじめはピストンが引っ込みすぎているので、ピストンが出てくるまで
ブレーキをキコキコ踏んでは戻し、再度踏む。
→これをしないと、ブレーキは全く聞きません。要注意!
②ブレーキパッド面には、油やグリスの塗布は厳禁。
ブレーキ摩擦が発生しないので、全く聞きません!
③交換後、数10kmはおとなしく、走行。ブレーキを長めに踏んで、あたりをつける。
ブレーキをかけて、キーキー音がなるということは、何かの悲鳴です。
きちんと悲鳴を消さないと、ブレーキは傷む一方です。
音の原因① (グリスアップ)ブレーキグリスが無くなっている可能性が一番大きいです。
音の原因② (パッドの摩耗)使用限界はおおむね2mm。これを超えるとブレーキの効きが
悪くなるかつ、ディスクを傷めるそう。命にも関わるので要注意です。
音の原因③ (ディスクプレートの摩耗)ディスクの使用限界は、プレートに必ず記載されて
います。溝が大きくなってきたら、一度はチェックを。
以上が思いつく、キーキー音の原因でした。
<トラブル>
※音の原因④ 整備不良・・・パッドシム(薄い板)を正規の向きに取り付けないと止まる直前に
ギギギという音がします。また、接触面も全ての面ではなく、半分
程度しか、接触していないことが判明しました。(下の写真参照)
取付するときは外す時にきちんと記録し、全く同様に取付るよう、心がけないとダメですね。
タグ:ベスラ リアブレーキパッド交換
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