メンテナンス(その18)フルード交換 [メンテナンス]
今日は典型的な冬の気圧配置。
関東は快晴&乾燥注意という特有の現象となります。
ブレーキフルードは吸湿性があるため、乾燥は、フルードの交換にはもってこいの状況です。
そこで、リアブレーキのフルード液交換とクラッチフルード交換を行いました。
↓ フルード交換準備
リアブレーキとクラッチのフルード液は3年半以上、交換していません。
(サービスマニュアルでは2年ごと)
まずは、リアブレーキからです。
フルード液交換手順は単純です。
上側から新しいフルード液を継ぎ足して、下側から古いフルード液を継ぎ足した分だけ抜く。
これを繰り返すだけです。
↓ 上側:リアブレーキ リザーバータンク(準備完了)
フルード液はカウル・フレームなどの塗装面に付着すると、塗装面を痛めてしまいますので、
まずは継ぎ足すリザーバータンク周辺をタオルなどで防護します。
あとは、リザーバータンクの蓋を外すだけ。
これで上側から新しいフルード液を継ぎ足す準備は完了です。
↓ 下側:リアブレーキ キャリパー本体(準備完了)
下側はフルード液を抜くので、受け皿が必要です。
写真のように、受け皿としてフルード専用のボトルを用意します。
写真のホース中間にはonewayバルブ(一方向しか液体が流れないバルブ)があります。
↓ 作業:リザーバータンク内のフルードを除去
まずは、リザーバータンク内のフルードをスポイトで取り除きます。
スポイトといっても注射器みたいなでっかいスポイトです。
リアブレーキのフルード液は、新品のように透明でした。
あまり使用していないせいかな・・・。
↓ 今回使用するフルード液(wako's DOT4)
フルード液は液体であれば、実は何でもよいのです。
液体はあくまでも、ブレーキを踏んだ圧力をブレーキ本体にその圧力をかけるための媒体です。
ただし、ブレーキをかけるとフルード液にも熱が伝わります。
たとえば、水を使用すると100℃で沸騰してしまいます。
つまり、気泡が発生してしまいます。
気泡が発生すると、ブレーキホース内に空気が発生してしまい、ブレーキを踏んだ圧力がブレーキ本体に伝わらなくなってしまいます。
そこで、フルード液の出番です。
サーキットや峠でハードにブレーキを使用するようなライダーは、沸点の高いDOT3を、一般的な運転のライダーは沸点を少し下げたDOT4を使用するようになっています。
一般のライダーもDOT3を使用するのが有利ですが、フルードの欠点は吸湿性が高く、性能のよいDOT3ほど吸湿性が高いのです。
つまり、水分を吸収しやすいので、沸点が下がってきてしまうため、交換時期が早まることになります。
そこで性能をグレードダウンさせて、交換時期を2年以上持たすようにしたのがDOT4です。
車もバイクも皆、DOT4です。
話を戻します。
↓ 作業:フルード液交換
次に、リザーバータンクに新しいフルードを少し継ぎ足します。
継ぎ足したら、ブレーキペダルを奥まで踏んだまま、ブレーキ本体のブリードバルブをメガネレンチで少しだけ緩めます。(30度くらい緩めれば十分)
すると、チョロチョロと受け皿のボトルへ、写真のように古いフルード液が出てきます。
ブリードバルブを締めてから、ブレーキペダルを戻します。
この作業を繰り返します。
受け皿にきれいなフルード液が出てきたら、この作業は終了です。
↓ ブリードバルブ(蛇口)の水分を吹き飛ばし
あとは、ブリードバルブにキャップをかける前に水分を飛ばします。
私流ですが、カメラの掃除道具を使用していますが、空気で水分を飛ばします。
⇒作業後、しずくが気になったので水を巻いて、フルード液のしずくを除去しました。
フルード液がこぼれたのではありません、あしからず。
次はクラッチフルード交換です。
作業はリアブレーキのフルード交換と同様ですので、簡単に紹介です。
↓ 作業前
hayabusaは、クラッチホースの半分が鉄パイプです。
このせいなのかわかりませんが、フルード交換してもすぐにフルードが黒くなってしまいます。
でも、交換後3年半たちましたので、交換します。
↓ 上側:クラッチ リザーバータンク(準備完了)
リアブレーキ同様、吹きこぼれ防止のため、タオルで防護します。
↓ 下側:クラッチレリース ブリードバルブ (準備完了)
カウルを外し、冷却水リザーバータンク(緑色のボックス)を外し、見えてきたのがクラッチレリーズ本体。クラッチフルード液はこのクラッチレリーズを動かすため、クラッチレバーの握った圧力を伝達するための液なのです。
↓ 上側:リザーバータンクの蓋外し
内蓋にはフルード液が漏れてこないように、ゴム製の内蓋があります。
↓ 作業:リザーバータンク内のフルードを除去
フルード液を除去後、ティッシュペーパで拭くと、真っ黒です。
ヘドロのように真っ黒い物質が付着(何なのか、不明です)。
↓ フルード液交換中
ホースにも真っ黒なフルード液が・・・。
↓ フルード液交換完了
やっと、透明になってきました。(写真ではよくわからないと思います)
これで、交換は終了です。
↓ 古いフルード液
新品のフルードは水道水のように透明です。
古いフルードは写真のようにかなり黒ずんでいます。
定期的に交換が必要なメンテです。
3年以上交換していない方は、一度交換を考えてみるのがよいです。
関東は快晴&乾燥注意という特有の現象となります。
ブレーキフルードは吸湿性があるため、乾燥は、フルードの交換にはもってこいの状況です。
そこで、リアブレーキのフルード液交換とクラッチフルード交換を行いました。
↓ フルード交換準備
リアブレーキとクラッチのフルード液は3年半以上、交換していません。
(サービスマニュアルでは2年ごと)
まずは、リアブレーキからです。
フルード液交換手順は単純です。
上側から新しいフルード液を継ぎ足して、下側から古いフルード液を継ぎ足した分だけ抜く。
これを繰り返すだけです。
↓ 上側:リアブレーキ リザーバータンク(準備完了)
フルード液はカウル・フレームなどの塗装面に付着すると、塗装面を痛めてしまいますので、
まずは継ぎ足すリザーバータンク周辺をタオルなどで防護します。
あとは、リザーバータンクの蓋を外すだけ。
これで上側から新しいフルード液を継ぎ足す準備は完了です。
↓ 下側:リアブレーキ キャリパー本体(準備完了)
下側はフルード液を抜くので、受け皿が必要です。
写真のように、受け皿としてフルード専用のボトルを用意します。
写真のホース中間にはonewayバルブ(一方向しか液体が流れないバルブ)があります。
↓ 作業:リザーバータンク内のフルードを除去
まずは、リザーバータンク内のフルードをスポイトで取り除きます。
スポイトといっても注射器みたいなでっかいスポイトです。
リアブレーキのフルード液は、新品のように透明でした。
あまり使用していないせいかな・・・。
↓ 今回使用するフルード液(wako's DOT4)
フルード液は液体であれば、実は何でもよいのです。
液体はあくまでも、ブレーキを踏んだ圧力をブレーキ本体にその圧力をかけるための媒体です。
ただし、ブレーキをかけるとフルード液にも熱が伝わります。
たとえば、水を使用すると100℃で沸騰してしまいます。
つまり、気泡が発生してしまいます。
気泡が発生すると、ブレーキホース内に空気が発生してしまい、ブレーキを踏んだ圧力がブレーキ本体に伝わらなくなってしまいます。
そこで、フルード液の出番です。
サーキットや峠でハードにブレーキを使用するようなライダーは、沸点の高いDOT3を、一般的な運転のライダーは沸点を少し下げたDOT4を使用するようになっています。
一般のライダーもDOT3を使用するのが有利ですが、フルードの欠点は吸湿性が高く、性能のよいDOT3ほど吸湿性が高いのです。
つまり、水分を吸収しやすいので、沸点が下がってきてしまうため、交換時期が早まることになります。
そこで性能をグレードダウンさせて、交換時期を2年以上持たすようにしたのがDOT4です。
車もバイクも皆、DOT4です。
話を戻します。
↓ 作業:フルード液交換
次に、リザーバータンクに新しいフルードを少し継ぎ足します。
継ぎ足したら、ブレーキペダルを奥まで踏んだまま、ブレーキ本体のブリードバルブをメガネレンチで少しだけ緩めます。(30度くらい緩めれば十分)
すると、チョロチョロと受け皿のボトルへ、写真のように古いフルード液が出てきます。
ブリードバルブを締めてから、ブレーキペダルを戻します。
この作業を繰り返します。
受け皿にきれいなフルード液が出てきたら、この作業は終了です。
↓ ブリードバルブ(蛇口)の水分を吹き飛ばし
あとは、ブリードバルブにキャップをかける前に水分を飛ばします。
私流ですが、カメラの掃除道具を使用していますが、空気で水分を飛ばします。
⇒作業後、しずくが気になったので水を巻いて、フルード液のしずくを除去しました。
フルード液がこぼれたのではありません、あしからず。
次はクラッチフルード交換です。
作業はリアブレーキのフルード交換と同様ですので、簡単に紹介です。
↓ 作業前
hayabusaは、クラッチホースの半分が鉄パイプです。
このせいなのかわかりませんが、フルード交換してもすぐにフルードが黒くなってしまいます。
でも、交換後3年半たちましたので、交換します。
↓ 上側:クラッチ リザーバータンク(準備完了)
リアブレーキ同様、吹きこぼれ防止のため、タオルで防護します。
↓ 下側:クラッチレリース ブリードバルブ (準備完了)
カウルを外し、冷却水リザーバータンク(緑色のボックス)を外し、見えてきたのがクラッチレリーズ本体。クラッチフルード液はこのクラッチレリーズを動かすため、クラッチレバーの握った圧力を伝達するための液なのです。
↓ 上側:リザーバータンクの蓋外し
内蓋にはフルード液が漏れてこないように、ゴム製の内蓋があります。
↓ 作業:リザーバータンク内のフルードを除去
フルード液を除去後、ティッシュペーパで拭くと、真っ黒です。
ヘドロのように真っ黒い物質が付着(何なのか、不明です)。
↓ フルード液交換中
ホースにも真っ黒なフルード液が・・・。
↓ フルード液交換完了
やっと、透明になってきました。(写真ではよくわからないと思います)
これで、交換は終了です。
↓ 古いフルード液
新品のフルードは水道水のように透明です。
古いフルードは写真のようにかなり黒ずんでいます。
定期的に交換が必要なメンテです。
3年以上交換していない方は、一度交換を考えてみるのがよいです。
メンテナンス(その17)イリジウムプラグ交換(その2) ー異なる熱価番手- [メンテナンス]
先週ですが、3年ぶりにプラグ交換をしました。
プラグ交換は以前のブログで掲載していますが、今回は使用したプラグ焼け具合から、プラグの番手変更をしました。
↓使用済プラグ
hayabusaは並列4気筒エンジンなので、進行方向左から#1、#2、#3,#4となります。
つまり、端っこは#1と#4、真ん中が#2、#3です。
使用済プラグの写真からみると、碍子の部分(円形の中心部)が#2、#3(少し見づらいですが、白っぽい)は白、#1#4は真っ黒です。
碍子部分が黒いというのは、私の運転では最適なプラグではないという証拠です。
そこで、#1、#4に対して、プラグの熱価番手を下げることを今回は試そうと思います。
#2、#3(エンジンの真ん中):熱価を従来どおりの9番手(標準)
#1、#4(エンジンの端っこ):熱価を1番手下げ、8番手(標準より1番手下げ)
↓プラグの熱価番手を1番手下げる
プラグの番手を下げるということは、プラグが暖まりやすくなるということです。
写真のように、碍子(白い部分)が9番手より8番手の方が長くなり、エンジン燃焼室によりさらされるということになり、プラグが暖まりやすくなるのです。
(プラグの製造メーカのHPに記載してありますが、)プラグが暖まりやすいというのは、エンジンの燃焼室において、ある一定の温度域に暖まるとプラグ性能を十分に発揮し、結果、白くなるそうです。
黒いというのは、プラグ自体の温度が上がっていないということ。
通常の街乗りですと、3、000rpmも回していないので、確かに燃焼室の温度もあがらないと思います。
↓今回使用するプラグ
※プラグの先端は、形状がたくさんあるので、番手以外にも先端のタイプもきちんと確認することに注意が必要。
ということで、番手違いのプラグを混えたプラグ交換作業をしました。
作業自体の詳細はいろいろなHPで紹介しているので、今ブログでは略。
★トラブル
締め付けトルクは、1.2kgm・fということで、トルクレンチで管理して締め付けましたが、今回の仕業でも、またまた#1からオイルが吹き出していました。
理由は締め付け不足。
外す時、プラグは指で回せてしまいました。つまり、振動で緩んでしまった模様。
今度はNGKのHPに記載されているように、手で取り付け後120°締め付け、さらに、トルクレンチで1.6kgm・fに締め付けしました。
hayabusaはパワーがあるので、全く気づかなかった状態で3年間乗っていました。
症状としては、おだやかな感じの加速フィーリングです。
再発防止策として、100kmくらい走行したら、緩んでいないかの確認が必要と感じました。
DIYでプラグ交換している方で、低速が何となくパンチ(パワー)がないなぁ~と感じていた方は一度、プラグが緩んでいないかの確認はした方がいいかもしれませんね。
プラグ交換は以前のブログで掲載していますが、今回は使用したプラグ焼け具合から、プラグの番手変更をしました。
↓使用済プラグ
hayabusaは並列4気筒エンジンなので、進行方向左から#1、#2、#3,#4となります。
つまり、端っこは#1と#4、真ん中が#2、#3です。
使用済プラグの写真からみると、碍子の部分(円形の中心部)が#2、#3(少し見づらいですが、白っぽい)は白、#1#4は真っ黒です。
碍子部分が黒いというのは、私の運転では最適なプラグではないという証拠です。
そこで、#1、#4に対して、プラグの熱価番手を下げることを今回は試そうと思います。
#2、#3(エンジンの真ん中):熱価を従来どおりの9番手(標準)
#1、#4(エンジンの端っこ):熱価を1番手下げ、8番手(標準より1番手下げ)
↓プラグの熱価番手を1番手下げる
プラグの番手を下げるということは、プラグが暖まりやすくなるということです。
写真のように、碍子(白い部分)が9番手より8番手の方が長くなり、エンジン燃焼室によりさらされるということになり、プラグが暖まりやすくなるのです。
(プラグの製造メーカのHPに記載してありますが、)プラグが暖まりやすいというのは、エンジンの燃焼室において、ある一定の温度域に暖まるとプラグ性能を十分に発揮し、結果、白くなるそうです。
黒いというのは、プラグ自体の温度が上がっていないということ。
通常の街乗りですと、3、000rpmも回していないので、確かに燃焼室の温度もあがらないと思います。
↓今回使用するプラグ
※プラグの先端は、形状がたくさんあるので、番手以外にも先端のタイプもきちんと確認することに注意が必要。
ということで、番手違いのプラグを混えたプラグ交換作業をしました。
作業自体の詳細はいろいろなHPで紹介しているので、今ブログでは略。
★トラブル
締め付けトルクは、1.2kgm・fということで、トルクレンチで管理して締め付けましたが、今回の仕業でも、またまた#1からオイルが吹き出していました。
理由は締め付け不足。
外す時、プラグは指で回せてしまいました。つまり、振動で緩んでしまった模様。
今度はNGKのHPに記載されているように、手で取り付け後120°締め付け、さらに、トルクレンチで1.6kgm・fに締め付けしました。
hayabusaはパワーがあるので、全く気づかなかった状態で3年間乗っていました。
症状としては、おだやかな感じの加速フィーリングです。
再発防止策として、100kmくらい走行したら、緩んでいないかの確認が必要と感じました。
DIYでプラグ交換している方で、低速が何となくパンチ(パワー)がないなぁ~と感じていた方は一度、プラグが緩んでいないかの確認はした方がいいかもしれませんね。