サスセッティング [メンテナンス]
こんば。
仕事で週末しかパソコンにさわれなく、1週間ぶりにブログを見てみたら、閲覧している方がいました。すこしうれしいものですね。どうやって探すのだろう・・・。
今回はサスペンションのセッティングについて書こうと思います。
hayabusaは二人乗りで超高速域走行を前提にセッティングしているためか、街乗りでは堅すぎて
ゴツゴツしています。普通に走っていても道路の凹凸で微振動がすごいです。お世辞にも上質な乗り
味とはいえません。
サスセッティングについて、バイク雑誌やインターネットなどで調べても、サンデーライダーの私
にはよくわからなかった。そこで、4年くらい前からサスをいじっては試していました。
私なりの所感について記載します。(この考えが正しいかはプロじゃないのでわかりませんが・・・)
☆サスセッティングの私なりのイメージ
「バイクの姿勢は、プリロードで決定。伸び側と圧側の動きの早さを減衰力で調整する」
バイクの姿勢・・・前を沈めたり、後ろを沈めたり、水平にしたりとバイクの状態
Fプリロード・・・ハンドルの突き上げ感を調整
Rプリロード・・・リアの突き上げ感(シートの突き上げ感)を調整。
伸び側減衰力・・・基本的には緩める。乗り心地はよくなるが、やり過ぎると不安定となる。
圧側減衰力・・・基本的には緩める。伸び側を緩めるといつまでも振動が収まらないので圧側で
振動を収める(落ち着かせる)。
☆サスセッティングのやり方(私なりのやり方)
はじめ:ノーマルのプリロード位置と、伸び側/圧側の減衰力位置を記録しておく。
→サービスマニュアルに必ず記載しています。
その1:プリロードの調整
①ノーマルの状態に対し、シート後方が上がっていて気になる感があるならば、
リアサスのプリロードを少し(1/8回転位毎)緩める(沈ませる)。
→シートが沈んでいる感がある場合は逆に行う。
②ノーマルの状態に対し、ハンドルがつき上がっていて気になる感があるならば、
フロントサスのプリロードを少し(1ケガキ毎)緩める(沈ませる)。
→ハンドルが遠い感があるならば、逆に行う。
③最後に走行してみて、全くサスが効いていなく、路面の凹凸で振動がくるようであれば
ライダーの体重とのバランスから堅すぎる(柔らか過ぎる)ので、再調整。
フロント・・・ハンドル・フロントの振動が大きいならば、柔から目(堅め)に調整。
リヤ・・・ライダーの頭頂部・背骨に振動が大きいならば、柔から目(堅め)に調整。
調整した側を中心に再度、もう片方を調整。
姿勢はどちらかを基準にするといろんな状態で同じような姿勢が確保できます。
つまり、柔らかめでの同じ姿勢、堅めでの同じ姿勢が調整できます。
☆サスはノーマル状態から自分でいじってみれば、すごくよくわかりますよ。
→人間の感覚は少しの変化に対してもすごく敏感な能力があるから。
☆ベストなポジションを探すことが、サスセッティングのはじまり。
その2:フロント減衰力調整
①伸び側(REB):最弱方向に回す(緩める)と、路面追従性が高まり、凹凸に対して
よく動き、ハンドル回りの乗り心地がよくなるという現象になる。
ノーマルから2クリック緩めるところから始め、追従性がよくなった
と感じれば、もう1クリック緩めてみる。追従性がよいと感じたら、
さらに緩める。ある程度緩めると振動がまた出てくる。そこから、2
クリック強める(最強方向へ戻す)。
②圧側(TEN):伸び側が決まっても、圧側が強いので、サスの動きが遅いというか、
なめらかでないという感が残る。圧側も1クリック緩める(最弱方向)。
サスが効いている感が出てくるが、まだ動きが遅いというか、収まり感
がなくいつまでも伸びと伸縮が続いている感があるならば圧側をさらに
1クリック緩める。そのうち、伸び側と圧側が均等に動いている感が
出たら終了。
☆倒立フォークの場合、事象が反対の場合もあるかもしれません。倒立であることを
意識するのも一興です。(実際、(柔らかいと)感じたことと真逆に(堅く)調整し たらうまくいったこともあります。
その3:リア減衰力調整
①伸び側(REB):最弱方向に回す(緩める)とリアの路面追従性が高まり、リアタイヤ
が路面に接着材でくっついているようなしっとり感がでる現象。
フロント伸び側と同様にリア付近に対して行う。
②圧側(TEN):フロント同様、伸び側が決まっても、リア付近の振動が今よりも
ひどくなっている感が残る。圧側も1クリック緩める(最弱方向)。
サスが効いてきている感が出てきて、振動が小さくなるのがわかる。
もう1クリック緩める・・・を繰り返し、振動が小さくならなくなれば、
2クリック逆に強める(最強方向)で終了。
その4:ポイント
フロントとリアを調整しても納得いかない感が残ります。これは、フロントとリアの
減衰力の強さが違う(動きの速さが違う)からです。つまり・・・、
・自分で動きのしっくりくる側(たとえば、フロント側がいい感じ)を選ぶ。
・反対側(この場合、リア側)を再度調整(この場合、その3)を行う。
このポイントを行わないと、せっかくサスセッティングが台無しとなると考えます。
→本では、これを前後ピッチングというらしいです。
その他では、タイヤを交換後、体重が変化後、サスやマフラー交換後、季節が変化後
などは再調整要です。
☆私の場合のサスセッティング値
フロント(ノーマル・・・スプリングレートはサービスマニュアルには記載なし。ラボ・カロさんによるとオーリンズスプリングでは9N/mm相当。恐らく、9kgで1mm沈むと思われる)
プリロード・・・7ケガキ (最強0ケガキ、最弱8ケガキ、標準5ケガキ)
伸び側・・・最強より7クリック戻し (標準 最強より3クリック戻し)
圧側・・・最強より9クリック戻し (標準 最強より9クリック戻し)
リア(NITRON:racing・・・スプリングレート725LBS/INCH=130N/mm→13kgで1mm沈む)
プリロード・・・ 標準(ノーマルと同様の高さ。取り付け時に店に注文しました)
伸び側・・・最強より14クリック戻し (標準 最強より10クリック戻し)
圧側(高速)・・・最強より10クリック戻し (標準 最強より8クリック戻し)
圧側(低速)・・・最強より7クリック戻し (標準 最強より8クリック戻し)
☆注意。
あくまで私の所感です。専門のプロではないです。
これが正解ではないと思います。日々、セッティングをしながら楽しんでいます。
わからなくなったら、ノーマルに戻せばよいだけ。
1クリックで激変するので楽しいですよ。
みなさんも、一度試してはいかがでしょうか?
↑2016.4 sakura吹雪
仕事で週末しかパソコンにさわれなく、1週間ぶりにブログを見てみたら、閲覧している方がいました。すこしうれしいものですね。どうやって探すのだろう・・・。
今回はサスペンションのセッティングについて書こうと思います。
hayabusaは二人乗りで超高速域走行を前提にセッティングしているためか、街乗りでは堅すぎて
ゴツゴツしています。普通に走っていても道路の凹凸で微振動がすごいです。お世辞にも上質な乗り
味とはいえません。
サスセッティングについて、バイク雑誌やインターネットなどで調べても、サンデーライダーの私
にはよくわからなかった。そこで、4年くらい前からサスをいじっては試していました。
私なりの所感について記載します。(この考えが正しいかはプロじゃないのでわかりませんが・・・)
☆サスセッティングの私なりのイメージ
「バイクの姿勢は、プリロードで決定。伸び側と圧側の動きの早さを減衰力で調整する」
バイクの姿勢・・・前を沈めたり、後ろを沈めたり、水平にしたりとバイクの状態
Fプリロード・・・ハンドルの突き上げ感を調整
Rプリロード・・・リアの突き上げ感(シートの突き上げ感)を調整。
伸び側減衰力・・・基本的には緩める。乗り心地はよくなるが、やり過ぎると不安定となる。
圧側減衰力・・・基本的には緩める。伸び側を緩めるといつまでも振動が収まらないので圧側で
振動を収める(落ち着かせる)。
☆サスセッティングのやり方(私なりのやり方)
はじめ:ノーマルのプリロード位置と、伸び側/圧側の減衰力位置を記録しておく。
→サービスマニュアルに必ず記載しています。
その1:プリロードの調整
①ノーマルの状態に対し、シート後方が上がっていて気になる感があるならば、
リアサスのプリロードを少し(1/8回転位毎)緩める(沈ませる)。
→シートが沈んでいる感がある場合は逆に行う。
②ノーマルの状態に対し、ハンドルがつき上がっていて気になる感があるならば、
フロントサスのプリロードを少し(1ケガキ毎)緩める(沈ませる)。
→ハンドルが遠い感があるならば、逆に行う。
③最後に走行してみて、全くサスが効いていなく、路面の凹凸で振動がくるようであれば
ライダーの体重とのバランスから堅すぎる(柔らか過ぎる)ので、再調整。
フロント・・・ハンドル・フロントの振動が大きいならば、柔から目(堅め)に調整。
リヤ・・・ライダーの頭頂部・背骨に振動が大きいならば、柔から目(堅め)に調整。
調整した側を中心に再度、もう片方を調整。
姿勢はどちらかを基準にするといろんな状態で同じような姿勢が確保できます。
つまり、柔らかめでの同じ姿勢、堅めでの同じ姿勢が調整できます。
☆サスはノーマル状態から自分でいじってみれば、すごくよくわかりますよ。
→人間の感覚は少しの変化に対してもすごく敏感な能力があるから。
☆ベストなポジションを探すことが、サスセッティングのはじまり。
その2:フロント減衰力調整
①伸び側(REB):最弱方向に回す(緩める)と、路面追従性が高まり、凹凸に対して
よく動き、ハンドル回りの乗り心地がよくなるという現象になる。
ノーマルから2クリック緩めるところから始め、追従性がよくなった
と感じれば、もう1クリック緩めてみる。追従性がよいと感じたら、
さらに緩める。ある程度緩めると振動がまた出てくる。そこから、2
クリック強める(最強方向へ戻す)。
②圧側(TEN):伸び側が決まっても、圧側が強いので、サスの動きが遅いというか、
なめらかでないという感が残る。圧側も1クリック緩める(最弱方向)。
サスが効いている感が出てくるが、まだ動きが遅いというか、収まり感
がなくいつまでも伸びと伸縮が続いている感があるならば圧側をさらに
1クリック緩める。そのうち、伸び側と圧側が均等に動いている感が
出たら終了。
☆倒立フォークの場合、事象が反対の場合もあるかもしれません。倒立であることを
意識するのも一興です。(実際、(柔らかいと)感じたことと真逆に(堅く)調整し たらうまくいったこともあります。
その3:リア減衰力調整
①伸び側(REB):最弱方向に回す(緩める)とリアの路面追従性が高まり、リアタイヤ
が路面に接着材でくっついているようなしっとり感がでる現象。
フロント伸び側と同様にリア付近に対して行う。
②圧側(TEN):フロント同様、伸び側が決まっても、リア付近の振動が今よりも
ひどくなっている感が残る。圧側も1クリック緩める(最弱方向)。
サスが効いてきている感が出てきて、振動が小さくなるのがわかる。
もう1クリック緩める・・・を繰り返し、振動が小さくならなくなれば、
2クリック逆に強める(最強方向)で終了。
その4:ポイント
フロントとリアを調整しても納得いかない感が残ります。これは、フロントとリアの
減衰力の強さが違う(動きの速さが違う)からです。つまり・・・、
・自分で動きのしっくりくる側(たとえば、フロント側がいい感じ)を選ぶ。
・反対側(この場合、リア側)を再度調整(この場合、その3)を行う。
このポイントを行わないと、せっかくサスセッティングが台無しとなると考えます。
→本では、これを前後ピッチングというらしいです。
その他では、タイヤを交換後、体重が変化後、サスやマフラー交換後、季節が変化後
などは再調整要です。
☆私の場合のサスセッティング値
フロント(ノーマル・・・スプリングレートはサービスマニュアルには記載なし。ラボ・カロさんによるとオーリンズスプリングでは9N/mm相当。恐らく、9kgで1mm沈むと思われる)
プリロード・・・7ケガキ (最強0ケガキ、最弱8ケガキ、標準5ケガキ)
伸び側・・・最強より7クリック戻し (標準 最強より3クリック戻し)
圧側・・・最強より9クリック戻し (標準 最強より9クリック戻し)
リア(NITRON:racing・・・スプリングレート725LBS/INCH=130N/mm→13kgで1mm沈む)
プリロード・・・ 標準(ノーマルと同様の高さ。取り付け時に店に注文しました)
伸び側・・・最強より14クリック戻し (標準 最強より10クリック戻し)
圧側(高速)・・・最強より10クリック戻し (標準 最強より8クリック戻し)
圧側(低速)・・・最強より7クリック戻し (標準 最強より8クリック戻し)
☆注意。
あくまで私の所感です。専門のプロではないです。
これが正解ではないと思います。日々、セッティングをしながら楽しんでいます。
わからなくなったら、ノーマルに戻せばよいだけ。
1クリックで激変するので楽しいですよ。
みなさんも、一度試してはいかがでしょうか?
↑2016.4 sakura吹雪
2016-04-09 00:43
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コメント(2)
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コメント失礼します。
私も隼に乗ってます。05年式
大型に乗り初めてまだ数ヶ月ですが、少しでも乗りやすくと思いサスセッティングに興味を持ってます。
見習ってフロントプリロードを弱めて見たんですが、切り返しが重たい気がします。しばらく乗っていれば、馴染んでくるものなんでしょうか?
by アトム (2016-10-02 22:26)
アトムさんへ
コメントありがとうございます。まずはHAYABUSAライフ、楽しんでくださいね。
さて、Fプリロードを弱めたら切り返しが重いとのこと。
詳細な状況は不明ですが、プリロードを弱めるとタイヤが遠く感じますね。構造上、ある程度仕方がありません。次のことを試してみるのも一興かと思います。あくまで私流ですが・・・。
・減衰力調整をしていない場合:伸び側を1or2クリック最弱側へ。
乗り味がよくなった場合、減衰力調整をしてみましょう!
・減衰力調整をしている場合1:伸び側/圧側共に最弱側に1クリック。
良くなれば、最弱側へセッティングを。(大体がこちらです)
・減衰力調整をしている場合2:伸び側/圧側共に最強側に1クリック。
良くなれば、最強側へセッティングを。
・タイヤ交換した場合:タイヤの特性でフィーリングは変わります。
慣れるか、気に入れない時は、プリロードから再調整を。
★以前、NITRONの方からメールにてアドバイスを頂いたことがあります。彼らは最弱から最強側へ調整して行き、自分にあったサスセッティングをするそうです。その方が把握しやすいとのこと。私は最強から最弱へしかしませんが好みでしょうか。
★サスセッティングは自分で感想を言葉にするのがよいですね。感じたことをメモで残しておくと考えがまとまりますよ。わからなくなったら、ノーマルに戻して再度チャレンジ。たった1クリックでかなり変わることがわかると楽しいですよ。
★セッティングに正解はありません。季節や体重によってベストフィーリングは変わります。楽しいですよ。
※くれぐれもセッティングを出している時の運転は慎重に!
by にゃー (2016-10-04 23:25)